First Concertの曲紹介
演奏の合間に曲の紹介をおこないました
《第1部》
《ワクワク》 《夏の終わり》
ただいまお届けしました曲は、谷川俊太郎作詞、信長貴富作曲による、
《ワクワク》でした。
日々の生活の中では、様々な場面でのワクワクがございます。楽しいこと、嬉しいこと。更には寂しかったり悲しかったり。
でも、そんな感情の全ての果てには、必ずワクワクすることへと繋がる道が存在するのです。
人生って、なんだか素敵だよね!
私達にとって、そんなことを改めて思わせてくれる一曲でした。
さて、2 曲目は《夏の終わり》です。
森山直太朗作詞作曲、田中達也編曲による一曲です。
まさに今の季節にぴったりな曲ですが、詩の内容と致しましては、反戦の想いが深く投影されたものになっています。
戦争によって引き裂かれてしまった恋人への深い想い。あれからどれだけの時が経ってしまっただろう。
切ない想いを持ち続けながら、ただただ時だけは歩みを止めない。夏の終わりは、戦争の終わり。
夏の祈りは、反戦への祈り。
様々な悲しみや苦しみに想いを寄せて、歌います。祈りの歌、夏の終わり。お聴きください。
《出発》
次にお送りいたします曲は、山崎佳代子作詞、松下耕作曲による
《出発》です。
詩人の山崎佳代子さんは、セルビアのベオグラード在住で、約 40 年もの間、日本語とセルビア語による詩の創作活動をされています。セルビアというとまず思い起こされるのが、旧ユーゴスラビア崩壊。
当時はメディア操作によってなかなか表出し得なかったユーゴ内戦による
『悲しみの箱』が、山崎佳代子さんの詩と、松下耕さんの
フレーズ長き壮大な鎮魂歌(レクイエム)によって、今日(こんにち)開かれます。 一筋の希望の光が、やがて空を鮮やかに照らし広がり、それはまるで明るい未来を我々の目の前に提示してくれているかのような一曲です。
出発。一部の最後にお聴きください。
《第2部》
《合唱》 《あなたとわたし》
第2部のはじめに歌います曲は、谷川(たにかわ)俊太郎作詞、田中達也作曲による、《合唱》です。コロナ禍の 2020 年に発表されました。それはちょうど『歌う』、という事に対して制限をかけられていた時期。まさに世の中から歌声が消え去った瞬間でした。
合唱というものの存在意義さえも、否応なく眼の前に突きつけられ、何か見えない力によって我々に何かの決断を強制的に迫られているかのような…
そんな、半ば追い詰められたような状態に陥ってしまったことを、今改めて思い出します。
この歌は、私という一人称から、自然界、そして世界へと紡いでいく音や声の連鎖は、いずれ合唱となり、それは宇宙のはじまり、生命の起源にも及ぶほどの崇高な力を持っている、と歌います。
歌うことの尊さに改めて感動し、歌うことの意味が何であるかを導いてくれた、私達にとって大切な一曲です。
2曲目は、みなずきみのり作詩、瑞慶覧尚子作曲による《あなたとわたし》です。
みなずきみのりさんは、京都の合唱指揮者である伊藤恵司さんのペンネームで、心に直接的に訴えかける温かな詩を書くことで知られています。また、瑞慶覧尚子さんは沖縄出身の女流作曲家で、「平和のたね」をはじめ、全国の合唱団で取り上げられています。
この詩で指す《あなた》とは、恋人であったり、両親や恩師や友であったり。
人は一人では生きられず、必ず誰かと誰かとの繋がりの中で生きている、と歌います。2曲続けてお聴きください。
2部の最後は《宮沢賢治の最後の手紙》です。
宮澤賢治は死の10日前に、元教え子にあてて、一通の手紙を書きました。原稿用紙に書かれたこの書簡が、賢治の最後の通信となりました。
この手紙に、作曲家の千原英喜氏が東日本大震災の後、曲を付けて、《朗読とユニゾンによる宮沢賢治の最後の手紙》は作られました。
千原氏は、カワイ出版が主催する「歌おう NIPPON プロジェクト」に無償でこの曲を提供し、被災地に歌声とエールを届けるという趣旨で、楽譜も公開されました。
《宮沢賢治の最後の手紙》お聴きください。
《第3部》
《逢えてよかったね》《Blieve》 《このみち》《ほらね、》
いよいよ第3部に入ります。
3 部は、人との絆や平和をテーマに素敵な曲を集めてみました。
一曲目はピアニストとして有名な小原孝さん作詞作曲による《逢えてよかったね》です。
『あなたに出逢えてよかった』と、全ての人々がお互いに伝えることが出来たなら、、、どんなに素敵でしょう。
そして、続きましては《Believe》
杉本竜一 作詞作曲、弓削田健介編曲のこの曲は、もとは NHK 番組
『生きもの地球紀行」のエンディングテーマとして発表されました。
今では小学生の授業でも取り上げられるなど、世代を超えた人気を得ています。私達の優しい心、素直な心を以てすれば、やがてそれは地球全体の明るい未来、平和へと繋がっていくと、歌います。
《このみち》は、作曲家伊藤康英により、童謡詩人金子みすゞの詩に曲がつけられました。
伊藤康英は「ある日、みすゞの詩集を繰っていたところ、ふと光り輝くページがあった。それは正に、詩が私を呼んでいるかの様で、私の中で使命感に似た気持ちが芽生えたことを覚えている。
この詩が書かれたのは、みすゞが結婚した年である。結婚を決意することでこの詩を書いたのだろうか。
みすゞの詩のなかでも、何か不思議な強い意志を持った詩だ。」と語っています。
自分の結婚生活が茨の道になることを予感していたみすゞが、自分自身に宛てた励ましと決意の言葉の数々なのでしょうか。
何度も繰り返す『このみちをゆこうよ』という言葉が、心に残ります。
最後に歌わせて頂きます曲は《ほらね、》です。伊東恵司作詩、松下耕作曲。
2部で歌いました、《あなたとわたし》と同様、作曲家の伊藤恵司さんがペンネームで作詩した曲です。
東日本大震災のあと、歌で日本をつなげよう、歌で被災地を応援しようと企画された、カワイ出版の「歌おう NIPPON プロジェクト」のために書き下ろされた作品です。
平和のために、私達は何が出来るかという問いを、ここ数年で考えさせられる事態が多々ございました。
世界では、戦争と平和が今なお、この瞬間も、隣り合わせています。私たちはこのことに思いを寄せ、
これからも歌い続けていきます。
《エピローグ》
《Cantus omnibus unus》
エピローグは、平和と自然をこよなく愛した坂本龍一さんの曲です。うたは人々を結んでいきます。そして、天使の解放へと導いていきます。
それでは、お聴きください。
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